an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

2011-11-10から1日間の記事一覧

映画チラシ

『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』 大好きな映画。

『ピアノ・レッスン』マイケル・ナイマン

ピアノ・レッスン オリジナル・サウンドトラックアーティスト:サントラ発売日: 1993/12/08メディア: CDマイケル・ナイマン。 英国のピーター・グリーナウェイという偏屈監督の映画音楽でおなじみの人で、その作風はバロック調ミニマル・ミュージックというか、…

『酒肴酒』吉田健一

酒肴酒 (光文社文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/02/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 34回この商品を含むブログ (39件) を見る生まれと育ちのよさは言うまでもなく、英国仕込のジェントルマン、粋でダンディな才人・・・なんて聞く…

『ティンブクトゥ』ポール・オースター

ティンブクトゥ作者: ポール・オースター,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (96件) を見るこの愛らしい犬の姿と奇妙なタイトルに思わず手がのびた。 もともとこの人の映画が…

『マーマー』ウィスット・ポンニミット

マーマー作者: ウィスット・ポンニミット出版社/メーカー: 新風舎発売日: 2006/12/24メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見るこのタイ人漫画家タムくん(著者の愛称)を有名にしたのは、たぶんよしもとばななであ…

『暗殺百美人』飯島 耕一

暗殺百美人作者:飯島 耕一GakkenAmazon詩人が書いた小説、っていうだけでなんだか怯んでしまうというのに、よりにもよってシュルレアリズムだ。超現実だ。手術台にこうもり傘がどうかした、とかいうやつだ。これはいけない。しかし、ドゥマゴ賞受賞作品(選…

『二笑亭綺譚―50年目の再訪記』式場隆三郎・赤瀬川原平・岸武臣・藤森 照信・式場 隆成

二笑亭綺譚―50年目の再訪記作者:隆三郎, 式場,原平, 赤瀬川,武臣, 岸,照信, 藤森,隆成, 式場求龍堂Amazon二笑亭。一言で言ってしまえば昭和の初期に、ある精神病者によって作られた建築物である。 人体に模して作られたと推測されるグロテスクな外観、のぼれ…

『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 』町山 智浩・柳下 毅一郎

ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 (映画秘宝COLLECTION 37)作者:町山 智浩,柳下 毅一郎洋泉社Amazon今アメリカを語らせたら一番アツい男・映画評論家の町山智浩。相棒は柳下毅一郎、あの頭は頗る良さそうだが性格が悪そうな山形浩生と一緒に…

『五衰の人―三島由紀夫私記』徳岡孝夫

五衰の人―三島由紀夫私記作者: 徳岡孝夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/11メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る世に三島由紀夫の評伝なるものはゴマンと存在する(らしい)。しかしその大半は文学的、思想的、あるいは精神医学…

『蝶の飛ぶ風景』海野和男

蝶の飛ぶ風景(Butterflies)作者:海野 和男平凡社Amazon片田舎に育ったので、たまには虫取りに興じたのである。さっきまで周りでふざけてた奴らが急に姿を消したと思ったら、帽子の中にいっぱいクワガタをいれて颯爽と戻ってくる。おいてけぼりをくらって半ベ…

『こぐこぐ自転車』伊藤礼

こぐこぐ自転車作者: 伊藤礼出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/12/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (56件) を見るテクノな人(クラフトワークの人たち)もロックな人(忌野清志郎)もサブカルな人(吉田戦車)も喜んで自…

『ポートレイト・イン・ジャズ』村上春樹

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)作者: 和田誠,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/12/20メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (64件) を見るちょいと聴きかじったところでビル・エヴァンズにソニー・クラーク、ビリー…

『蜜のあわれ』室生犀星

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)作者: 室生犀星,久保忠夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/04/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 35回この商品を含むブログ (72件) を見る全編対話のみという手法を用いて、老作家と金魚の…

『まほちゃんの家』しまおまほ

まほちゃんの家作者:しまお まほWAVE出版Amazon・・・まほちゃんと同世代で、彼女の祖父である島尾敏雄の『死の棘』を読みました、なんて人はあんまりいないかもしれないな。夫婦の、そして家族の絆が崩壊する様を描いた、まことにもって陰々鬱々たる長編小説で…