an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 』町山 智浩・柳下 毅一郎

アメリカを語らせたら一番アツい男・映画評論家の町山智浩。相棒は柳下毅一郎、あの頭は頗る良さそうだが性格が悪そうな山形浩生と一緒にW・バロウズを翻訳したりして、自ら特殊翻訳家と名乗る御仁である。
そんな2人の映画漫才。完璧なまでのボケとツッコミ。フッ・・・噂には聞いていたがこんなに面白いとはね。
2人のことを全く知らなくても、俎上に載せられるほとんどが誰もが知ってるハリウッド大作、有名俳優なので、すんなり入っていけるのではないでしょうか。
まぁ2人ともあきれるほど映画にまつわるくだらないことや下世話な業界事情をよく知っている。会いたい人にはすぐ会いに行って、関係者が顔色を変えそうなコトまでそのまま書いてしまう。もちろん、ずばり的を得た鋭い批評もあるのだが(プロなのであたりまえ・・・)、ここはひとつ、2人のオタッキー魂の炸裂ぶり、おいそれと女コドモが口をはさめないほどの映画に対する愛憎渦巻く様子、そして、愛嬌のあるバカっぷり・・・をぜひ楽しんでいただきたいです。
・・・あまりにヤバいことを言いすぎたためか、これで解散、ということらしい。なんてことだ。即刻再結成しなさい!!
(2007.4.29記)


>追記
両名ともすっかりファンです。
おもしろい本はたくさんありますが、こちらもどうぞ!