小学生男子よ、女をときめかせるのは実にたやすいのだ。
・・・四半世紀以上前のハナシだけどさ。
そんなわけで、虫を追う男というのは魅力的である。(おっと、ちょっと強引だったか・・・)日高敏隆、養老孟司、奥本大三郎、この際、寄生虫博士の藤田絋一郎もいれてもいい。・・・どうもこの分野は男性専属であるらしい。女は黙ってこの魅惑的な世界を享受しようではありませんか。・・・といっても別に虫の生態を詳しく知りたいわけでもないのだ。ビジュアル勝負、ってことでこの一作を。
紺碧の空にエメラルド色の羽を翻す蝶々、自然との見事なコントラストに息をのんだり、昔どこかで見た懐かしい風景になごんだり。
CGかと見まごうような、ケミカルカラーにあっと驚く奇抜なデザイン、ミクロコスモスを掌中におさめた喜びがいっぱい詰まっていて胸が高鳴ります。
一体どうやって撮影したのか(巻末に詳しい解説があるのですが)、まさに“神が与えたもうた瞬間”としか思えないようなショットの数々に、しばし浮世と時間を忘れてみませんか。
(2007.5.12記)
>追記
先日も「幻の蝶」なるTV番組を見ましたが、なんでしょう、虫を追う人って本当にすごい。すごい情熱。
>追記の追記
全然「男性専属」じゃなかった。虫系女子増殖中。
秋山あき子、すばらしいな。