忘れられていた作家、作品、誰も覚えていないのだけれどずっと気にかかっていた作家・・・・・・そんなものが、鋭いコメントとツボを押さえた引用、そして愛情あふれる想いを込めて、次々とお皿の上に並べられていく。
(解説より)
ふっ・・・和田誠リスペクト&パロディでしたか・・・知らんかった。
久しぶりの一気読み。おもしろかった。
なにしろ昭和30年~40年代(貸本屋時代だぜ・・・)のマンガ中心なのでさすがに「全然知らんな・・・」というカンジではあったのですが、登場するのは奇人が多く発想もユニークで、書いてるのはみなもと太郎だし、なんだかもうタイヘンです。
そして、亡き父が愛読していた「イガグリくん」の本名が「伊賀谷栗助くん」であったのはうれしい発見でした。
マンガの記憶について語ること、語り合うことは楽しい。それは子供の“幸せな時間”の自供を口の端にのぼらせることによって、自分の記憶を楽しむことでもある。(中略)幸せは、語り直すことによって反芻される。