*翠雨(すいう)・・・色鮮やかな青葉をよりつややかにしてそそぎ降る初夏の雨
週末は東京へ行ってました。日曜日はあいにくの雨模様。
私は幼少の頃より筋金入りの雨女であるので、あ、雨?それがなにか?くらいの心づもりではあったのだが、期待に胸を膨らませていた谷中の猫にはちょびっとしか会うことができず無念。雨の日はどこにいるのだろうか、猫たちは。
はりきって散策した谷根千地域は、しんと静まった広大な墓地と賑やかな商店街と入り組んだ住宅街がナチュラルに共存する、魅力的な町でありました。ここなら住んでみたいなあ。細い路地ばかり徘徊して道に迷いまくったけど(←お約束)。
ルーシー・リー展はそのうち関西にも来るかな、ということで文学フリマを選んでしまった私はやはりオタク気質高めというべきか。悪天候にもかかわらず予想をはるかにこえる盛況ぶり、年齢層もやや高めで一安心といったところ。一応、大人向けのイベントなのですね。
アマチュアの小説や詩歌やアニメなどの同人誌にはさすがに食指が動きませんで、もっぱら評論・批評コーナーばかりうろついていた私、「ええっ、小説ブースに西岡兄妹がいたのお!?」とか、とりあえず買っとくべきだった「界遊」をさらっとスルーしたりとか、東浩紀さんや大森望さんをシッカリ見逃したりとかリサーチ不足による失態の連続。お目当ての映画雑誌Bootlegを購入したからいいんですけど。
・・・まあでも、こういうイベントは学園祭なんかと同じで、買うほうより売るほうが断然楽しそうよね。
・・・さて、時間もおしてきたので品川から近場にしか行けないな、ということで目黒の東京都庭園美術館へ。(←目黒寄生虫館とどちらにするか悩んだ末の選択・・)
館内ではロシア・アヴァンギャルド展をやっていて、見たかったけれど時間の都合で庭園の散策のみに。
ミュージアムショップではカンディンスキーのポストカード数枚と・・・この一筆箋を購入↓
・・・買ってしまうのよ。ついこういうのを。
さて、今回のハイライトはこちら。
東京在住cocoさんのエスコートにて、新宿3丁目の老舗洋風居酒屋「どん底」でビールとピロシキなどを食し・・・
ぬかりなく“どん底カクテル”(名前に似合わずサワヤカな口当たり。金子光晴もご愛飲ってホント?)もいただきまして・・・
・・・そして、やさぐれ文化人(←誰だよそれ)が屯っているという噂の新宿ゴールデン街へ。
赤い首輪と背中のブチがチャームポイントの看板猫(こんな騒がしいトコで熟睡・・)に誘われて店内へ、シェリー酒を一杯いただきました。大人のお味です。
・・・それにしても・・・お客さんフツーの若い人しかいねえじゃん・・・
(やさぐれムードはどこに?)。
(2010年5月24日記)