「・・・たぶん説得を試みるときに最も効果的な要素は、声の質そのものではないかと思う。(中略)まぎれもなく人の心を捉える声というものが存在する。」
声の力か。なるほどなぁ・・・と印象に残ったものだ。
こういう大仰な話でなくても、例えばリリー・フランキーはあの声でずいぶん男ぶりをあげているような気がするし、小林よしのりはあの声でちょっとガッカリされる方がいるんじゃないだろうか(←失礼な)。
声そのものが伝える力、それは、ミュージシャンならばなおさら大きなポイントとなるところだ。
「暗いし、なんだか妙ちくりんな曲ばっかり」とか「よりにもよって毛沢東かよ」ってなツッコミどころ満載の本作ではありますが、時々無性に聴きたくなるこの声、D・シルヴィアンのノーブルかつセクシーな低音。ものすごくいい声だと思う。何度でも聴きたい。・・・興味を持った方、ぜひ一度お試しください。流行の癒し系ではないけどね。
ちなみに私は電話でしばしば男性に間違えられるほどの低音の持ち主。ちょっとしたコンプレックスでしたが、キンキン声のオバさんよりいいかな(すごく苦手・・・)。
(2006.9.17記)
>追記
・・・お元気にしていらっしゃるのでしょうか。