- アーティスト: 矢野顕子
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 1994/05/25
- メディア: CD
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こんなアルバムを二十歳そこそこで作ってしまうとは・・・恐るべし。
矢野顕子との出会いははるか昔の高校生時代。凡庸かつ鈍感な一高校生にとって、その音楽はこれまで聞いたことのない衝撃的なものでした。
「着流しをきて江戸の町を笑いながら徘徊している狂女」(但しエロ味なし。笑)のようなイメージと細野晴臣氏が評した(ホントにそんなかんじ)ように、「この人、ちょっとヤバい・・・」という気配がしたのです。しかし、ヤバいものは人を惹きつける力があるのだった。
音から音へ、こっちからあっちへ空間を自在に浮遊してあふれる音がとまりません、といった感じが聞けば聞くほどなんとも心地よい。和(民謡とかわらべ歌とか)の素材をポップスにしたというのも、当時珍しかったような気がします。
「気球に乗って」「電話線」「へこりぷたぁ」が特にぐっとくるなあ、私は。
(2006.1.17記)
>追記
『グッド・イブニング・トウキョウ』『峠のわが家』などは今でも時々聴きたくなります。大好き。