八甲田山にゃ ホーハイ わきでる泉 ホーハイ うまい水
岩木山にゃ ホーハイ りんごの花が ホーハイ よく似合う
十和田湖にゃ ホーハイ 奥入瀬の流れ ホーハイ もどれぬ時よ
原曲『ホーハイ節』詞:矢野顕子
青森市出身のソングライター、矢野顕子はそのデビューアルバムで津軽民謡や青森ねぶたをモチーフにした曲をいくつか歌っています。上記などは短いものですが見所がぎっしりつまっており、北国の豊かなイメージが広がります。
・・・そう、青森は見所が多いのだった。とても1.5日で太刀打ちできる相手ではない。
実は私は八戸で(颯爽と降り立ったけどさ・・・)特急「スーパー白鳥」を乗り逃がしており、青森到着時間がずれ込んでしまっている。
ここはひとつ、スピーディかつ効率よく攻めねばならぬ。
まずはここ。五所川原駅(津軽鉄道)から「走れメロス号」(鈴虫列車!)に乗り込み・・・
金木の「斜陽館」へ。
五所川原までJR乗り継いで行こうかなあ、そんな遠くないし・・・とのん気に話す私に仙台の友人は厳かにこう言った。「距離的には確かにそう遠くない。しかしこのあたりの電車の便の悪さは関西の田舎の比ではない。ヘタすると2時間以上かかって開館時間に間に合わなくなる。・・・最短距離を走るバスで行くがよい。」
飛び乗ったさ、バスに。
案の定、帰りは乗り換えの川部駅で30分以上待たされるはめになり、この的確なアドバイスを空腹感と共にしみじみとかみしめたことであった。いや、帰る時にはこのバス、もうなかったんだけどね。(←終るの早すぎやろ)
斜陽館は思った以上に見ごたえがありました。和洋折衷の、それは豪華なお屋敷です。今更ですが・・・太宰治ってお坊ちゃまだったんですねえ・・・。
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翌日。バス「みずうみ号」に乗って十和田湖を目指します。片道3時間くらいかかるので、一日がかりの観光になりますが、これは本当に素晴らしかったです。
大半の人は夏休みを終えたばかりであろうこの時期、客は比較的時間の自由がきく年配の方のグループやご夫妻が何組か・・・ガラガラで快適です。
バスは40㌔くらいでゆるゆると南下し、ひっそり涼やかな木立を抜け、八甲田山を過ぎ、やわらかな芝生が広がる萱野高原で休憩し、数えきれないくらいの温泉場を通り過ぎ、そして見事な滝と渓流の奥入瀬へ・・・刻々と姿を変える美しい景色を車窓から存分に楽しむことができます。
そして・・・やってきました十和田湖へ。
天候のせいもあって写真はすべて暗めなのですが、一番気に入っている写真です。↓
水深く、しんとしたそのたたずまいは「静謐」という言葉の持つイメージそのまま。
・・・こうして「斜陽館」と「十和田湖」、二つの目標を無事クリアしたのでした。(←フツーするだろうよ・・・)前回に続き、長々と読んでくださった方、本当にありがとうございました。
< 完 >
<青森おまけ>
金木駅近くで激写。アンタ・・・耳だけ茶色でごっつ可愛いんですけどー。
眠いんか?そうか。
テキトーに入った店で食べたホタテ丼が・・・うまかったんだようっ。
(2009年9月10日記)