an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

普通に恐い-『ゲット・アウト』を観る

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ブラックユーモア・コメディだと思い込んでたんですよ。そういう触れ込みじゃなかったでしたっけ、この映画。

いや、フツーにホラー。恐い。オープニングのエピソードからして不穏だし。

屈折した差別意識をこういう形で表現するのはユニークではありました。

でもって、いいかげんそうでいつも悪態ついてる親友が一番健全で、いざというときに頼りになるじゃん、って展開が好ましかったです。

(私はたいていボンヤリ観ているのでアレですが、細部にまで周到な伏線と回収が仕込まれてる気配。謎めいたシーン多いですし。そういうのがお好きな方にはたまらん映画です)

やっぱ「実家がお屋敷」なんて恋人は信用ならんよ(←そうか?笑)。

完全映像残ってるのか・・・『三島由紀夫 vs 東大全共闘』

あんまり想像力がないので、「しあわせ」≒「安心」くらいのイメージをずっと持っていた。

「安心できる人がそばにいる」「老後が安心できるだけの資金」・・・こーゆーのを「しあわせ」っていうんだろうな、私もぜひ欲しいな、しあわせなのはいいことだ・・・くらいに思っていたところへ、「私は安心している人間が嫌いだ」と言い放った人の、その衝撃たるや。

 


三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実 - 映画特報

 

これって完全版の映像なんでしょうか。

観たいですねえ。(命がけ、ってコトはないでしょうが・・・苦笑)

 

yoneyumi0919.hatenablog.com

 

あはは、ナビゲーションが今話題沸騰の東出くんじゃん。

三島由紀夫、読んだことあんのかな。

本日読了

 

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

  • 作者:有島 武郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫
 

 「そういえば読んでなかったなシリーズ」、有島武郎『生まれ出づる悩み』。

ココロの黒い中年なので、定期的に正しく美しい日本語を摂取したくなるのでした(洗浄効果あり)。

二作とも教科書的文科省推薦的な内容ですが、端正な日本語を読む喜びがあります。意外にも水難場面に迫力あり。

 

・・・いやそんなことよりさ。

幼少期に上級生に男色を迫られたり、14歳の頃に中年寡婦に襲われかけたり、美貌の人妻と不倫の挙句情死したり、本人のほうに下世話な興味が膨らむ一方なわたくし。

日経新春杯2020

今年初競馬となりました。今日は薄曇りで肌寒い。

 

今日の目当てはなんといってもメロディーレーンちゃん。はー、小鹿みたいに可憐でかわいいのよー。パドックでは少し緊張してるみたいでした。たくさん人がいたからかしら・・・守ってあげたい・・・

 

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武豊が乗ります、レッドジェニアル。かっこいい。

 

 

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この子は落ちついてたなー。レッドレオン。

 

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いつ見てもお美しい、チェスナットコート。

 

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ははっ、今日の馬券はかすりもしなかったぜ。

でもいいの!返し馬を間近で見られてしあわせだったから!

競馬観戦、2020年幕開けとなりました、今年は障害レースが観たいな。

リスグラシューの引退式も観たかったんだけど・・・)

新聞が超かっこよかった時代-『ペンタゴン・ペーパーズ』を観る

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そうだ、マクナマラ長官の映画があったなあ、すごい映画だったけど・・・と思いながら鑑賞。

 

 

権力に立ち向かう人びとはいつの時代もかっこいいし、「今だから描ける」当時の裏事情や老獪な駆け引き、それぞれの個性がぶつかり合うさまがエキサイティングな作品に仕上がっておりました。

いや~しかし、M・ストリープ&T・ハンクスってベタベタのキャストやなー。他におらんのかなー。

 

そうそう、この本のことも思い出したり。すごくおもしろいです。 

アメリカジャーナリズム報告 (文春文庫 (330‐2))

アメリカジャーナリズム報告 (文春文庫 (330‐2))

 

TEAM NACS「PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて」を観る

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俳優・安田顕さんに興味を持ったのがチームナックスへの入り口になりました。

その後、彼らが北海道の大学時代からの仲間であることを知ったり、ラジオ番組での仲良しわちゃわちゃ感(椎名誠氏の「あやしい探検隊」の仲良しぶりに近い?微笑ましいというか・・・)が好きやな~と思っていたら、いいタイミングでWOWOWでの放映が。初めての鑑賞となりました。わくわく。

 

まあ見てのとおり、戦争モノなのだなと。しかし何かしら仕掛けがあるのではと。

・・・直球の戦争モノでした。

重い。重いな、これは。

TV放映なので大熱演の彼らのクローズアップが畳み込まれるわけで、そこが実際の舞台鑑賞と大きく違うところですね。思わずそっと目をそらして息つくこと数回。休憩がいる(苦笑)。

映画とは違う消化の仕方が必要だと思いました・・・若い時に観たらもう少し違う受け止め方になったかもしれない。

 

ユニークなのは戦地が「幌筵島」という千島列島の北部に位置するところで、おそらくなんらかの史実を脚色した物語であること。そんな島初めて聞いたし、ましてや日本軍兵士が戦っていたことなど。

5人ともそれぞれの見せ場がたっぷりで、キャラクターを活かしたエピソードがしっかり描かれていてそこは素晴らしかったな。そう、こういう一人ひとりが死んでいったのだ、と心に刻まれる舞台でした。

そうですな~、次は軽妙洒脱な感じのものが観たいかな。

 

どちらかというとお笑い系の人たちと思っていたのに、

なにこれすげえカッコイイじゃん! ↓

 

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ラブリーなスパイダーマンたち-『スパイダーマン:スパイダーバース』を観る

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アメコミが完璧な姿でアニメーションに!(・・・アメコミ読んだことないけど)

数ある“なんやらマン”のなかでもスパイダーマンの大きな魅力はビルの谷間をびゅーーーんってスィングするあの爽快さですよね・・・あとピーターのどんくさいけど愛嬌のある感じ。

キレッキレでカラフルな映像(あの例の擬音語がスタイリッシュに登場!)とそれぞれキュートなキャラクターたちのチームプレイが楽しく、本当に愛すべき作品です。中年ピーターもいいヤツだし。

アメリカではヒーローにもフツーにどんどん年を取らせるよね。そこはリアルだし、トホホ味とかっこよさのバランスが絶妙なんだな。