矢野顕子は手紙が好きで、ハンドメイドの便箋にお気に入りの切手をたくさん貼って、愛する人たちに盛んに送っていた。もちろん、ラブラブ時代の坂本龍一にも。
実は私もわりに筆まめな方で、時候の挨拶から近況報告などけっこう送っていたものだった。メールもラインもない時代だったからね。
手紙、もらうとやっぱりうれしいもんです。
高校時代に長期アメリカ留学していた(当時は珍しかったし、田舎の公立高校の「掃き溜めに鶴」的女子でした・・・)同級生にタイトルの訳を問うと「一筆ください、かな」と教わったのを覚えている。でもって、内容はほんわかしているのに、なんだか無機質かつ硬質なアレンジが違和感を伴いつつかっこいいという・・・。
『ごはんができたよ』『ただいま』『峠のわが家』あたりの坂本龍一(共同)プロデュースアルバムは彼女のキャリアの中でも最高ではないかな・・・なんてことを思うとちょっと切ない。人の気持ちは移りゆく・・・・・・
こちらはそのものずばり「The Letter」。ジャズアレンジがすてきー。