an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

坂本龍一

(敬称略)

そうか・・・・・・とうとういってしまわれたか。

 

ネット上では「えっ!?信じられません!」とか「あまりに突然!」なんて声もあるけど、長期にわたる過酷な闘病で満身創痍、まるで遺言のように一曲ずつのライブを残したり、体調不良で大貫妙子が代役でラジオに出ていたり、少なくともファンは「もうあまり長くは・・・」と思っていただろう。近年はすっかり彼の音楽から離れていた私でさえ、そんなに動揺はしなかった・・・けど、やっぱりしみじみさみしいなあ。

思い返すと坂本龍一の音楽は私の青春の背景にありました・・・・・・などとちょっぴり感傷的な気持ちになっております。

仕方のないことではありますが、巷では「アカデミー賞の」「戦場のメリークリスマスの」という決まり文句が付くわけですが、ファンからしたら「いやそこじゃない」「私のサカモト」を語りたい気持ちがむくむくとわいてくる。以下、心の赴くままに過去を振り返ってみた。

出会いはこのアルバム。高校生の時だった。

左うでの夢

左うでの夢

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なんでまたこのセレクトだったのか思い出せないが(YMOからかなぁ)、今までに聞いたことのない、(高校生にとっては)悪夢的に奇妙な音楽だったけど、ナゼか心に残った。(・・・今思いついたけど、このジャケットはピーター・ガブリエル推しでは?!そうだといいな)

当時私は矢野顕子とも衝撃的な出会い(ジャパニーズ・ガールだよ!)をしており、芸大院卒のインテリ夫と野生児天才ピアニスト妻、このかっこいいカップルに夢中になり、「坂本ファミリー推し」になったのだった。当時はネットもなかったが、代々の愛猫の名前から美雨ちゃん幼少期エピソードまで知ってるぜ(怖い・・・)。

これはめずらしい。夫婦でTV出演!

 


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で、このようにラブラブだった夫妻の惚気も時々聴けるラジオ番組「サウンド・ストリート」のデモテープ特集にはまり・・・(その辺の音楽好きがその辺のものを使ってオリジナル作品を作るわけ。素人だけに突拍子もない工夫をして稀にナイスな音楽が生まれたりする)

こんなものも買いました。名もなき頃のマッキーとテイ・トウワが聴けるよ!

その後サラリーを得るようになりライブにも足を運びました。一度会社の有志で行ったことも。アート・リンゼイとやってた頃です。

アルバムはやっぱり『音楽図鑑』『未来派野郎』が好きだった。

これも行きたかったな。

京都大学の学祭でモノクロのおっきなポスターを買ったことがある。若い頃はビジュアル的にも魅力がありました。

但し役者にはなれんかった。『戦場のメリークリスマス』も『ラスト・エンペラー』も目を覆う大根ぶりでしたが、監督や周りの役者、プロに助けられました・・・

好きな曲はそれはもういろいろありますが、なんとなく今の気分はこちら。

(ザ・坂本龍一という感じがします。本人が歌ってるしね)

 


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71歳は早いけど・・・すばらしい音楽家でした。