ほお、「anan」「クロワッサン」「オリーブ」などの女性誌で活躍した吉本由美さんではないか･･･という向きも多いでしょうが、これらの雑誌にまるっきり縁がなかったワタクシは吉本さんといえばこちら。
いかにも同業者・同業界人との接触を避けてそうな春樹様がチームを組んだ女性･･･“選ばれし者感”がすごい、と記憶に残ったのだった。
そして中高年になってから、大都会東京よりも田舎（ないし実家）を選択をする独身女性（星野博美さんとか内澤旬子さんとか）になんとなく興味があるのだった。
だって、経済的事情が許せば田舎より都会がいいじゃんフツー･･･（笑）。
等々と思いつつ楽しく読了。
吉本さん、セツ・モードセミナーからそろそろと世に出られた時期なんかはすっごくキュート。可愛い。今もきっと魅力的な方なんだろうなと思わせる、素直でやさしいエッセイでした。
60歳すぎて「貯金なし」とは驚いたけど（東京のおしゃれ生活や家賃につぎ込んだらしい･･･恐るべき都会生活コスト！）、そういう鷹揚なところもいいな。家があればなんとかなるでしょう、的な。小さな楽しみや積み重ねを大切にされているのも、猫おばさんになりつつあるのも大変好ましい。
はい、またするめクラブを読みたくなりました。
