今、私の中で北海道が熱い。
『ゴールデンカムイ』、チームナックス、そして来るべき2020GWには競走馬を育てている牧場で働いている友人に会いに日高に行く予定だ。
そういえば『風雲児たち』の最上徳内の章も大好きだったし、知里幸恵にも以前から興味津々だったし・・・北の大地は魅力に溢れている。
・・・というわけで本書だ。
いや~、樺太アイヌとは意表を突かれた。このへんの歴史に注目する人なんてあんまりいないだろうなー、よくぞ書いてくれたなー、という感じ。
樺太アイヌの一青年と、故郷を追われたポーランド人学者の二人の男の物語なのだが、いやもう大河ドラマにできるスケールと躍動感だ。これは映像化に向いてるぞ!(どこか番組の偉い人!)
こういう時代だからこそ、少数民族の「故郷」をめぐる物語が響いてくるような気がする。要所要所で歴史的人物が絡んでくるシーンもわくわくした。
多くの人に楽しんでもらえる作品だと思います。ぜひ。