とある洋書読みの方のブログでその存在を知り、最近マーケット・プレイスでずいぶん安くなっていたので、やれうれしやと購入。
フィル・ベインズ著『ペンギンブックスのデザイン』
- 作者: フィル・ベインズ,山本太郎(アドビ・システムズ),齋藤慎子
- 出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 単行本
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・・・本がまだ大金・小金持ちだけの娯楽だった頃、一般の人たちにも広く、安く良書を読んでもらいたい、という気持からペーパーバックを多く出版したイギリスのペンギンブックス。他と画するところは、廉価でも表紙デザインに凝ったところ。もちろんトレードマークはペンギン。ペリカンやパフィンもいるわよ!
・・・ふーん、そんなの全然知らなかったな・・・という私のような浅学な者でも充分楽しめる本だ。
美しい表紙がふんだんに掲載され、デザイナーや著者の様々なエピソードあり(『メディアはメッセージである』を植字工が間違えて「マッサージ」としてしまったのに、著者M・マクルーハンが狂喜した、という有名なエピソードものっています)、ブックデザインに関するトリビアルな記述も多く、盛りだくさんの内容だ。
ことにタイポグラフィ、デザインにおける「文字」の持つ力には大いに感心させられた。
(ほんの少しの位置の違い、大きさ・太さの違いで見違えるようなものになる、という事例がたくさん載っています)
わが国では菊地信義さんというすばらしいデザイナーがいるが(講談社文芸文庫!)、やはりアルファベットの持つ直線、そのシャープな姿はとても見栄えがするしカッコいい。・・・まあ、ここまでとはいわないまでも、日本の文庫のデザインも「もうちっとなんとかならんもんかねえ」と思ったことでした(笑)。
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最近心に残った新旧2作。スポーツものでまとめてみました。
『インビクタス 負けざる者たち』『栄光のル・マン』
まあ、どちらも物語としてはシンプルで、いってしまえば「苦難に立ち向かって辛勝する」という筋書き通りな展開である(あ、ル・マンは違うか・・)。
なのに何故こんなに感動的なんだろう。
もうイーストウッドは本当にすごいですね。初めてマット・デイモンがいい役者に見えました。マックィーンは言うに及ばず。
おし、今年はがんばるぞ!という気持になります、こんな私でも。
(2011年1月7日記)