- 作者: 吉川潮
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/03/04
- メディア: 文庫
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演芸評論家であり、立川流顧問である氏の仕事を追うのに「笑点」しか知らないのでは話にならぬ。ここはひとつ、日本で最も洗練された笑いであるところの落語を・・・と思ったが、某クドカンの影響と思われるのもシャクなのでとりあえず本書を読んでみましたとさ。
・・・長い前置きすみません。これはタイトルどおり芸人さんたちの破天荒なエピソードを綴ったもので大変笑えます。芸人だからって「飲む・打つ・買う」をまさかそのまんまホントに律儀にやってらっしゃるとは知らなんだ。もちろんそれだけではただのヒトなのであり、やるときはやりまっせ的芸人魂が光ったりもするのです。そして、血反吐を吐くような生活をしていても、愛嬌とか可愛げを失わない愛すべきおっさんたちにほんの少し和んだりするのです。関西でいうところの「あんた、ほんまにあほやなぁ〜・・・」(←情感こめて)というニュアンスでしょうか。
私は特に「借金のタンゴ−月亭可朝」「喧嘩エレジー−石倉三郎」「男の顔は履歴書−マルセ太郎」「歌舞伎座の怪人−快楽亭ブラック」「浪花アホ一代−坂田利夫」「酒と馬鹿の日々−春風亭梅橋」などがツボにきました。あなたのお気に入りを聞かせてください。
(2006.3.26記)
>追記
小林信彦さんのものなど、芸人モノはおもしろい!
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- 作者: 吉川潮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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