- 作者: 妹尾河童
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/11
- メディア: 単行本
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なにしろ売り言葉に買い言葉でライター飲みこむような人ですからね(笑)。
“河童が覗いた”シリーズがきっと一番人気があるのでしょうが、モノにまつわるちょっと気の利いた短いエピソードを集めた本書が私はお気に入りだ。特にフィレンツェでの革手袋の話や、故・向田邦子にもらった土鍋の話、輸入図書のセールスマンの話など、短編小説にでもなりそう。
もちろん自慢の細密イラストも見事、大福もチーズもピェンローもボローニャの駅弁もめっちゃウマそうです。
絵描きの眼と好奇心ってのはすごいなぁ、それにしてもすごい凝り性だし頑固だし無茶するし、まさにいつも「あれはなに?あれは?」「こっち行く!こっち!」なんて言って周りを困らせるお子ちゃまそのものであります。大人が見つけられないものを見つけ出し、思いもよらないことを考えます。その勢いにのって周りをちょっと見渡してみるのもいいかもしれません。
(2006.3.30記)
>追記
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