an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

カフカはなぜ自殺しなかったのか?: 弱いからこそわかること

カフカはなぜ自殺しなかったのか?: 弱いからこそわかること

なぜ自殺「しなかったのか」という視点は新鮮。
いや、それにしても本中の手紙、日記のカフカのこじらせぶりには驚きました・・・(神経質そうな風貌だな、くらいには思っていましたが)が、そのまま現代人の苦悩につながっています。体質が神経症的で、現代的。

『変身』『判決』くらいは読んだような気がしますが、たしかに「絶望の文学」というにふさわしい。
こういう人が身近にいたら、どんなふうにつきあっただろうか・・・なんてぼんやり考えました。