an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

今こそ読むべき小説!・・・みたいな有名人たちの帯文につられてしまいました。
ミシェル・ウエルベックの小説、初めてです。

ユイスマンス(『さかしま』すら読んでない私・・・)を研究している大学教授が教え子女子や同僚女史や政治力のある友人たちに翻弄され、あれこれ苦悶した挙句最終的にイスラム政党に牛耳られた大学に戻ってゆく・・・というお話でした(ホンマか)。
今一つわたくしが世界情勢を正確に把握できていないため、「そうですか・・・」くらいな読後感だったのですが(苦笑)、『服従』というタイトルには意味深なものを感じます。

知性だなんだとエスタブリッシュメントを気取ってみても所詮こんなもんだよ、という痛烈な皮肉・・・であってるかしらん。