- 作者: ミシェル・ウエルベック,大塚桃
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: 文庫
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ミシェル・ウエルベックの小説、初めてです。
ユイスマンス(『さかしま』すら読んでない私・・・)を研究している大学教授が教え子女子や同僚女史や政治力のある友人たちに翻弄され、あれこれ苦悶した挙句最終的にイスラム政党に牛耳られた大学に戻ってゆく・・・というお話でした(ホンマか)。
今一つわたくしが世界情勢を正確に把握できていないため、「そうですか・・・」くらいな読後感だったのですが(苦笑)、『服従』というタイトルには意味深なものを感じます。
知性だなんだとエスタブリッシュメントを気取ってみても所詮こんなもんだよ、という痛烈な皮肉・・・であってるかしらん。