最近観た映画で特に楽しんだもの。
サム・メンデス監督『スカイフォール』そして『麻雀放浪記』和田誠監督
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「やるかやられるか一発勝負にかける男ども」って括りで。
『スカイフォール』は、「超一流のスタッフによる、007史上最も美しくデザインされた作品」と宇多丸さんが絶賛していたけれど、いやもう本当にすばらしく美しい映画だった。光と闇が織りなす幻想的な背景(マカオでのシーンが秀逸)と華麗なアクション・シーンにうっとり。
ボンドは言うまでもなく(老いてますますいい男!)脇役陣(M、Q、それにハビエル・バルデムの悪役!A・フィニーもいいよ)それぞれの際立った存在感がドラマをいっそう華やかに盛り上げ、見ごたえたっぷりの作品でした。お見事です。
京都国立近代美術館「日本の映画ポスター展」のイベントの一環として上映された『麻雀放浪記』。
話ももちろんおもしろいが、こちらも役者陣が最高だ。まさに“坊や”な真田広之もとってもカワイイが(笑)、なんといっても鹿賀丈史演ずるドサ健、高品格演ずる出目徳、観ていてぞくぞくするほどすばらしい。
戦後混乱期の埃っぽい町に蠢く、何もかもを賭けずにはいられない歪な男たち・・・生粋のギャンブラーが持つ「毒を食らわば皿まで感」が最高潮に達するラストの青天井麻雀シーン(その中で堂々イカサマをやってのける坊や哲!)のそのスリリングなこと、一時も目が離せません。
この日は上映後にトークショーがあるとのことで、和田誠さんが会場に来られていた。
ジーンズにニューバランスのスニーカー、紺のコートという「どこから見ても和田誠」な出で立ち、すぐに気が付いた。
36年生まれの76歳。いやあ、やっぱり若いですな。
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(2012年12月28日記)