an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

ピアノを聴きに

先日、初めてピアノリサイタルというものに行ってみました。
さては「のだめ」の読みすぎ・・・ではなく、京都コンサートホールを一度見てみたかった(立派なホールなんです)、2,000円という超庶民的価格(3Fですよ、もちろん)、そして大変ヒマだった、という思いつき的行動でありまして、Tシャツとジーンズという薄汚い格好で(笑)気持ちよくうたた寝でもするつもりだったのが、思っていた以上に楽しんでしまいました。もともとジャズピアニストのB・エヴァンスや大西順子のファンでもあり、ピアノが好きなんです、ええ。
ロマンティックなラフマニノフ、愛らしかったりきらきらと輝くようだったり時には荘厳だったり、いろんな表情をみせてくれるバッハのゴルトベルク変奏曲
・・・ピアノの表現力の豊かさを存分に体感いたしました。その姿といい、音色といい本当に美しい楽器です。
そしてクラシック初心者には生演奏がことに効きます。ここにワインの一杯でもあればさらによかった(笑)。そうそう、ピアニストはセルゲイ・シェプキンという方です。

同じ京都コンサートホールでの12日の高橋悠治さんの平均律クラヴィーアも聴きたいが、¥4,500か。・・・¥3,000だったら行くのになぁ(わあっ、ケチだ私!)。
悠治さんといえば、『ぼくは12歳』の岡真史くんや谷川俊太郎さんの詩に曲をつけて伴奏、矢野顕子が歌うというレアな作品がありまして、これがまたゆるゆると珍妙な、かつどことなく哀愁を漂わせるなんとも形容しがたい味わいの一品です。一緒におさめられている端正な近代クラシック歌曲とのアンバランスさにしばし呆然・・・いや、そこがまたよろしいかと。

BROOCH

BROOCH

身近な人たちの中にも楽器の演奏ができる人、というのがけっこうおられ、これはとても羨ましいですね。だって演奏している人が一番気持ちいいはずで、しかも、うまくいけば人をほんの少しシアワセにできるかもしれませんし。
・・・ピアノ、今からでも遅くないかしらっ・・・!?(遅いと思う)

(2008年7月3日記)