an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

顔が、好きなんです。

ちまちまと小商いしているような昨今の日本の映画監督と違って、(もちろんそうでない人もいますが!) 海の向こうで映画を作っている人たちの中には とてつもなく破天荒でクレイジーな人間がたくさんおります。
存命の大物でいうならば・・・例えばF・コッポラなんて人は そうとうにイカれてると思います。(←褒めてます)
さて今回は、そういう映画監督の何がどうクレイジーかという楽しい話・・・ではなく 「お作りになる映画はもちろんですが、あなたの、顔が好きなんだっ!」というぬるいネタです。スイマセン。


◆ジョン・カサヴェテス
愛妻ジーナ・ローランズを主演にして『オープニング・ナイト』『ラブ・ストリームス』『こわれゆく女』・・・そして『グロリア』。シャープで骨太な、心を揺さぶる映画をたくさん作りました。
映画界におけるボギー&バコール(この2人は別格)に次ぐクールなカップルではないでしょうか。


◆ロバート・アルトマン
血みどろのバイオレンス映画を作るM・スコセッシは室内犬みたいな顔をしていますが、ブラックユーモアあふれる群像劇を得意としたアルトマンは猛禽類の顔をしています。
フェリーニもそうですね。
やっぱり表現者たるもの、犬顔より鷹顔だよな。
あからさまに“死に土産賞”なアカデミー特別名誉賞ですが、間に合ってよかった。本当に嬉しそうに笑って、投げキッスとかしてたし。


コーエン兄弟の兄貴(左:兄ジョエル 右:弟イーサン)
この人のカミさんがまたえらく苦みばしった女で、彼女が妊婦警察(!)の役で主演した『ファーゴ』、必見です。
新作『ノーカントリー』は、『海を飛ぶ夢』で泣かせてくれたスペインの大男、ハビエル・バルデムがターミーネーターばりの殺し屋を演じるバイオレンスもの。本国で大絶賛だそうですが・・・予告編だけで恐すぎてとてもスクリーンで観れません。次回は間抜けがいっぱい出てくる楽しい映画にしてね。


(2007年11月15日記)