(最近は芥川賞より直木賞受賞作品のほうがアタリが多いと思うわ〜。そもそもあんまり読んでないけど)
梁石日『血と骨』ばりにハードボイルドなのかと思っていたけど(大陸的な、父なるものとの確執というか・・・)、だいぶ感触は違いました。
物語にカッチリした骨格はあれど、思わず笑いを誘うコミカルな場面あり、幻想的なムードあり、やるせない恋あり、血が噴き出る暴力あり・・・つまりは青春物語なのだった。
登場人物がなかなか魅力的で(阿呆も多く登場するが)、ぐいぐい読ませる。
民族的なメンタリティの違いを上手に描いて物語を活気あるものにしているような気がしました。
これも映画にできそう。