モータースポーツのことなんて何一つ知らないし、24時間走り続けるレースなんてもうホントに正気の沙汰とは思えません。
まあでも、そういう世界に生きる人たちもいると。
2時間半、ずっと身を乗り出すような気持で観てしまいました。絶対強者(エンツォ・フェラーリもイイですよね。ライバルはこうでないと!)に立ち向かうという設定も魅力的ですが、登場人物がどいつもこいつも曲者で一筋縄でいかない。クリスチャン・ベールはまた痩せて、鬼気迫る中年ドライバーでした。
時速300キロってどんな?ヘンリー・フォード2世を隣に乗せているのを見て、「初心者は大のほうを漏らすぞ」って言ってたのがケッサクでした。(恐怖のあまりお子ちゃまな泣き顔になる2世もよかったぞ。笑)
そして、真っ向勝負の世界に容赦なく介入する「大人の事情」と不運な事故。
なんともやるせないラストでしたが、観終わった気分はこの上なく爽快でした。