an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

日々のあれこれ

年明けてはや一月も中旬。
ようやくもぞもぞ起き出しての初日記でございます。
相変わらず思いつきをダラダラ書いていますが、よろしければお付き合いください。


▼▲▼▲▼


正月早々、母親からは「今年こそはなんとかしてもらわないと」とねちっこく絡まれ、黙っていればなんとも可愛いチビ(甥:3歳)からは「おばちゃんなんかしらんっ!」と言い放たれ、あうっあうっと呻いているところへ一昨日、右のコンタクトレンズを流してしまいました。
・・・なんかもう、グッド・ラック2010年の私・・と呟きつつどこかへ立ち去りたい気分。ああそれなのに。
立ち去るどころか仕事でまた未知の分野へと足を踏み出すことになってしまいました。「CMS」という新たな道へ・・・

*(※)CMSCMSとは、Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと*

福祉畑の片隅にひっそりと生息しているつもりが、なんの因果かウェブ構築。
・・・さすがにゼロから何かを作り上げるレベルとまではいわないものの、「ちょっとここんとこ、直しておいて」「はいよ」くらいのことはできるようにならねばならないらしく、早速講習会に参加することに。
最初に習った「タグ打ち」なんてのは、テキストに暗号チックな記号や文字をちまちまちまちま入力していく、うんざりするくらい煩雑で根気のいる作業である。
で、効率UPのためにショートカットキーを華麗に駆使して高速で入力していくワザを教わるのだが、このあたりで「中学時代、因数分解の授業ですっかり取り残されたときの猛烈な焦燥感」が四半世紀の時を越えて生々しくフラッシュバックし、アタマと指先が硬直してしまいました。
・・・重ねて行く末に幸多かれ、私。
・・・どうもパッとしない話題が続いたのでここらで気分転換を。
年の初めに「今年の目標!」を掲げる習慣はありませんが、好きなことや興味のあること、そして知らないこと(ウェブ構築!)にも、少々の時間や手間やお金を惜しまず積極的に楽しむようにしたいもんだと思っています。・・・ということで最近観たこの二作。


◆『アバター』J・キャメロン監督

      

いやはや、評判どおりすごかったです。
体感を心地よく刺激するダイナミックさとスピードと色彩、アニメーションに通ずる滑らかで繊細な動きを持つハイテクな表現力は、異空間と異形の生物たちの息遣いを感じさせるのに充分であり、それはもう見事。
ただしストーリー自体は子供向けですので、映像美を堪能するためにも、ここはやはり3Dで鑑賞するのがよろしかろうと。


◆『イースタン・プロミス』D・クローネンバーグ監督

      

くわえタバコで相手を睥睨する様、サングラスをはめてさっと黒塗りの車に乗り込む一連の動作、そしてロシア訛りの英語(ちょっと変な感じの英語に聞こえます、ええ)・・・等々何気ないしぐさのひとつひとつが、触れれば手が切れそうな存在感を際立たせていました。
ジェームズ・ウッズ、ジェレミー・アイアンズと監督がお好きな「奥目の骸骨顔」役者の中でも、パーフェクトにクローネンバーグの世界を体現する男、ヴィゴ・モーテンセン。・・・すごい俳優です。そして脇を固める役者陣もすばらしい。

正視できないようなシーンも多々あるバイオレンスな作品(話題になった全裸格闘シーンは確かに凄絶)ですが、凛とした緊張感の中に時折ふっと立ちのぼる情感といい、抑制されたエロスといい、非常に端正なたたずまいの大人な映画だな、と。

園子温の『愛のむきだし』がとても観たいが(京都では今日までアンコール上映!)5時過ぎからの上映にはとうてい間に合わんなあ。
・・・観られた方、ぜひ感想をお聞かせください。


(2010年1月15日記)


追記

・・・おもしろかったです。