驚愕の事実が順を追って次から次へと明らかにされていく。会社組織内の骨肉の確執、大阪府警のすさまじい執念の捜査と葛藤。流通・株業界に蠢く総会屋、仕手集団、そしてあらゆるマイノリティ組織の関与の可能性。・・・もうなんというか、ウラ社会の一大スペクタクルなわけで、ミステリーとして最高に面白い読み物です。
あぁなんという深い業のもとでこのような事件が起こり、そして巻き込まれる事になってしまったのか・・・このサスペンスフルな書によって得られるものは、真犯人を知ることより大きい。
『レディ・ジョーカー』→本書(文庫が出ているようなのでそちらがいいかも)→『グリコ・森永事件−最重要参考人M』(大谷昭宏・宮崎学著)の順で読めば、アナタもグリコ・森永事件通に!!・・・・・・べつにならなくてもいいのだが。
(2006.5.4記)
>追記
もちろん、これらもおすすめ!