ミステリ小説にまったく疎いので、高名な夫のロス・マクドナルド(高校の同級生ですって。キャー!)を読まずしてマーガレット・ミラーのファンになったのでした。
ある時、津村記久子さんのエッセイを読んでいて「マーガレット・ミラーの小説を読み始めたら止まらなくなって完徹」みたいなことが書いてあったことが手に取ったきっかけだった。そんなにおもしろいのか、と。
(ミステリはハマるとホントに止まらない。私は髙村薫『レディ・ジョーカー』とかエーコ『薔薇の名前』とかがそうだった)
おもしろい。三作しか読んでないけど全部おもしろかった。
端的にいうなら彼女の小説は「辛辣で底意地悪い」カンジの心理ミステリですね。不穏かつリアル。でも時々花が咲いたようなロマンスがあったりユーモアがあったり。
そして本作は「ラストの一言が衝撃」パターンでした。
ほほお、そうでしたかー。