an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

 

犬―他一篇 (岩波文庫)

犬―他一篇 (岩波文庫)

 

 時は1010年代の印度、戦乱と混沌の時代。

とある苦行僧が若い女への劣情抑えがたく、自身ともども犬に姿を変えて叶わぬ思いを遂げようとする・・・ラストの展開含めてなんだかゲンナリする話だったりするのですが、これをあの銀の匙中勘助が「大正時代」に書いた、ってことになると俄かに色めき立つのでした。振り幅がすごい。