- 作者: 尾崎真理子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: 文庫
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瀬戸内寂聴が好んで描きそうなスキャンダラスで奔放な女性、みたいなタイプでは全然ないので、わりに地味でアカデミックな感じの読み物かな、と思っていたら、いやなかなか、石井桃子さんって一筋縄でいかない方でしてねえ・・・。複雑な余韻が残る一作でした。日本の児童文学の軌跡・変遷もよくわかるし。うん、これぞ読書の醍醐味。
ヘンリー・ダーガー(表紙画)との共通点は私には一つも思い浮かばなかったけど、これは著者ならではの閃きの一つですね。うん、納得。