an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

餓鬼道巡行 (幻冬舎文庫)

餓鬼道巡行 (幻冬舎文庫)

 人間が生きる場合、どうしても生活というものをしなければならないというのは実に面倒のくさいことで、私は若い頃より、その面倒のくささをなんとかできないものか、と様々に努力、家賃というものを一切払わないでアパートを追放されたり、厳冬期に冷素麺を食べて腹痛に苦しむなどして心と身体と人間性を砕いてきた。
 結果どうなったか?まったくどうにもならなかった。ただただ極度の偏屈になっただけで、相変わらず生活をしないと生きていけないという情けない体たらくである。

外食、飽食、妄想、狂気、笑い。
相変わらずすごいです、町田康