an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

雑記いろいろ

   
   ワンヤ トゥラデムヌ        (私は虎であるから) 
   ハニチキティ タボリ        (羽をつけてくれたなら)
   ナミジ パシフィック         (この大海原を)
   ワタティナビラ ワタティナビラ    (渡ってみせよう)


・・・お盆返上の出張業務が続いてさすがに少々へたばっておりまして。
景気づけに歌ってみました「ヒヤミカチ節」。民謡にしてはダイナミックな歌詞とアップテンポでユーモラスな曲調は、沖縄民謡の中でもなじみがあり、また人気もある一作ではないでしょうか。ヒヤ、ヒヤ、ヒヤヒヤヒヤ・・・と掛け声調のサビを口ずさむだけで少しばかりパワーが出ます。ちょっとだけ元気が出る、そういうものをたくさん持っていたいと思うのです。
天翔る虎。のびのびと飛翔するイメージ。曽我蕭白北斎だったらこれをどんな画にするだろうか。あるいはウィリアム・ブレイクだったら。


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ふらりと立ち寄った本屋で『ガン病棟ピーターラビット』というタイトルの著者に目がいき、えっ、と軽く驚いてそのまま立ち読み。著者は中島梓
私は栗本薫名義の小説には全く興味がないのだが、中島梓の『コミュニケーション不全症候群』(←このタイトルいまいちねー)『夢見る頃を過ぎても 文芸時評』を読んで、むむむむ・・・やるな姐さん・・・と唸った記憶がある。ずいぶん昔の話だけれど。
途方もない多作ぶり、日本の古典文化への傾倒、そしてなにより粘着質的な分析と筆致。これはもしかして、「女はバカだから嫌い」と公言してはばからない橋本治にタメをはれる女なのでは、とヒソカに思っていたのであった。
そういう一目置く人物が、命にかかわる病をどのように受け止めているのか興味はつきないのだけど、闘病記はやはり痛々しいし切ないしでひょいひょいと拾い読み。国立ガンセンター入院中に『ガン病棟』(先日亡くなりましたソルジェニーツィンですね)を読んでひたってしまうあたり、作家の業というやつなのだろうか。

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アルモドバル『ボルベール <帰郷>』ポン・ジュノ『殺人の追憶』。・・・テキトーに録画して観た映画が両方傑作。前者はペネロペ・クルス最高のアタリ役にして美術も最高、これぞスペインの底力。・・・そしてポン・ジュノとキム・ギドクがいるかぎり、今の日本映画は韓国映画にもう全然かなわない。どうしたものかのう。

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五条坂の陶器市に母のお伴で繰り出してみた。
思いのほか大規模な催しで驚く。お茶碗や湯飲みなどの日常品が大量にぞんざいに並べられているが、値札には0が3つも4つもついていたりする(清水焼ですからね〜)。あっ、3つで千円的リーズナブルなものももちろんありますが。
あまりにも暑いもんだから、店のおじいやおばあも疲れきっていてセールストークもまたぞんざいなのだった。夜11時までやっているそうなので、お祭り感覚で夜行けばいいのではと思います。おすすめです。

        ↓こんなことになってますが、みな高級品。
      

             青が美しいです。
                   
             このようなしゃれたものや・・・  
      
      
             デザインカップにまぎれて
      

             こんなヤツや・・・      
      
  
             こんなヤツがいるので
      

  
 ・・・これはもう、大変たのしいのでした。おわり。

(2008年8月18日記)