an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

教授と師匠

タイトルだけで誰のことを書いたかわかった方とお友達になりたい。
そう、日本のミュージック・シーンにおいて教授といえば坂本龍一、師匠といえば平沢進
せっかくなのでお二方がまだうら若く見目麗しかった頃の写真をUPしてみました。若いっていいわね。


                

この2人、音楽活動上の接点は全然ないみたいなんだけど(あったら教えてください)、 共通点がいろいろとございますね。

◆ほぼ同世代、働き盛りの50代(この50代はちょっとすごいね)。
◆教授はYMO、師匠はP-MODELテクノポップという同じジャンルの音楽で一躍時代の寵児に。
◆師匠は「美術館に火をつけるよ」だの「窓ガラスを割ってやる」だのとシャウトしていたし、教授は本当にガラスを割っていた(詳細割愛)。このように、プチ暴れん坊だった恥ずかしい時代があるが、その後難しげな本をたくさん読んで(←推測)大人になり、現在なんとなくインテリ風なたたずまいである。
◆CDジャケットに好んで自分の写真を大写しにするあたり(師匠はかたくなに顔面ハーフシャドウね)、そうとうにナルシストなカンジである。
◆楽曲の著作権を牛耳っているJASRACに対して公の場で批判している。
エコロジー、環境問題、平和問題について積極的に発言している。
◆教授も師匠も、そしてワタクシもネコ好き。・・・ちょっと嬉しい。

ね。・・・貴方たちなんで友達じゃないんですか?(大きなお世話)

YMOを好きになって、中でも教授派だった私は、そうですねぇ・・・『Heart beat』ぐらいまで熱心に追っかけてました。ライブもずいぶん行ったし。特に80年代(『音楽図鑑』『未来派野郎』あたり)は本当にカッコよかった。クラシックの素養がある教授の作る音楽は旋律が美しく、とてもコンフォタブルです。あのアヴァンギャルドなことで有名な『B-2unit』でさえもそう。洗練された気持ちいいメロディ。

・・・それがナゼか最近私、師匠の音楽を毎朝聴いておりまして。しかも、時期によっては一番とっつきにくい音であると思われるP-MODEL。大昔の。なんで今さらテクノ。
われながらわけがわかりません。
師匠が唯一(?)教授を凌駕していると思われるのは「歌唱力」ですが(教授の歌にカネは払えません)、そのご自慢の美声をですね、ズタズタに切り刻んで、目も当てられないくらい加工して、情緒のカケラもないピコピコ電子音にのせて、シュルレアリズムとハードSFが合体したような奇ッ怪な世界(歌詞)を歌いあげる師匠。これは、朝の覚醒に使えます(私は)。
あのすばらしいボーカルでフツーにラブソングの一つでも歌ってりゃ、うら若き女性ファンも増えるであろうに、師匠は年々その道を踏み外しまくっています。
・・・全くおもしろすぎるぞ師匠!

・・・やっぱり教授と友達にはなれそうにない、か。


(2007年12月6日記)