an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

『映画の快楽−ジャンル別・洋画ベスト700』

映画の快楽―ジャンル別・洋画ベスト700 (角川文庫)

映画の快楽―ジャンル別・洋画ベスト700 (角川文庫)

例えば映画の王道であります恋愛モノ。『ローマの休日』か『風とともに去りぬ』か、通なところで『天井桟敷の人々』か。いやいや『タイタニック』こそが・・・なんていうのが大半の「映画ベストもの」の展開であろうと思われるのです。
・・・そこで、以下のベストをご覧ください。
 
 −偉大なる愛の映画・ベスト10−            
 『輪舞』     (マックス・オフュルス)
 『肉体の冠』   (ジャック・ベッケル)
 『静かなる男』  (ジョン・フォード)
 『夏の嵐』    (ルキノ・ヴィスコンティ
 『不良少女モニカ』(イングマル・ベルイマン
 『裸足の伯爵夫人』(J・L・マンキーウィッツ)
 『恋多き女』   (ジャン・ルノワール
 『勝手にしやがれ』(J・L・ゴダール
 『ゲルトルード』 (カール・ドライヤー)
 『白夜』     (ロベール・ベレッソン) 

・・・どうです、このシブさ。一本も知らない!って方も少なくないのでは。(私も3本しか観ていません)恋愛モノでこの調子ですから、アヴァンギャルド・ベストやサイレント・ベストなどは、さらにとどまるところを知りません。(しかも淀川長治蓮實重彦御大対談、荒俣宏中沢新一曲者対談もあり!)
なんという豊穣な映画の宇宙。その魅惑的な未知の世界に誘われる稀有なガイドブックであり、一読するや「世の中はこんなにも宝で溢れているとゆーのに、私はなんにも知らない!」と、いてもたってもいられなくなります。
(2006.10.21記)


>追記
現在まだまだ映画道、精進中であります。