an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

 

この人が「死んでたまるか」と言うと思い出すのはあの有名な「透析拒否」。

・・・いや、そう思ったところで死ぬであんた。

いかにも言いそう。透析つらいっていうしな、そういう選択肢もありなのかな・・・とはいえ、命を救うプロは「そうはさせるか!」と思ったはず。エホバの輸血拒否のような、熾烈なやり取りがあったのかどうかは本書では確認できませんでしたが、最終的には透析を受け入れて書き続けることになりました。

ん~、「自伝」というほどのものではなく、その時々の軽めのエッセイですね。・・・とはいってもそこは好きなことへの執着と暴走とで後先考えない激情型の人であるので、興味深く読めました。

ホントいいな、と思うのは、真剣師小池重明のようなあかんカンジの人間に情を持ってしまうところ。たこ八郎を綴った「思い出のたこ」が最高でした。

 

yoneyumi0919.hatenablog.com

そうそう、ふぐの毒を肴にするのもおもしろかったな。

旨そうなんだよ、これが。