83年の作品ですが、すでにナウシカやラピュタやもののけ姫のエッセンスがつまっておりました・・・ヤックルが好き。
宮崎駿という人はよくわからない。大ヒットしたトトロや千と千尋のイメージからファンタジー志向なお方とうっかり思いそうになりますが、実際は冷徹な目を持つ科学者に近い人なのではと(航空機マニアな資質も含め)。
ひとところに留まらない、移ろいゆくもの・・・時間、風、旅、生態系、やがて消えゆく命・・・そういったものを壮大な景色(文庫本サイズなのに背景の見せ方がすごい)の中に、絶妙にグロテスクな動植物と愛らしいキャラクターを配して作り上げる・・・稀有な表現者だと思います。
彼の作品ではナウシカがやはり別格ですが・・・コレも好きだな。