・・・やっぱマンガにするなら太宰治より谷崎潤一郎よね(なんとなく)。
個性派がそれぞれの持ち味でユニークなものを作り上げています。
皆シュッと切れ味よくまとめているのに感心。あのねちっこい谷崎文学を・・・描くの難しかっただろうな~。
印象に残ったのは・・・
*『少年』古谷兎丸・・・もう思ったとおりすぎました。期待を裏切らない。
*『羅洞先生』中村明日美子・・・原作小説も漫画家の方も知らない。ごくシンプルな細いラインで醸すこのエロさ。すてきー。
*『青塚氏の話』榎本俊二・・・エノモト・・・まじか・・・と思いつつ。最高の変態っぷりに思わずにやり。
*『陰翳礼賛』高野文子・・・小粋!ブラボー!
*『台所太平記』山口晃・・・これ、小説もコメディ風でおもしろいんだけど旧時代的女卑感覚満載でいろいろタイヘンなんですわ(そもそも女中さんの話だからね)。そんなあれやこれやも山口さんにかかればキュートな小品に。愛らしくてそこはかとなくユーモラス。
谷崎ファンの方にも、そうでない貴方にもおすすめしたいです。