an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

今年最後の読了本になるかなー。寮三千子著『ノスタルギガンテス』。



タイトルだけだとハードSFみたいな感じですが。
森と廃墟と死のにおいを痛みとともに敏感に感じ取る、ガラスのような少年の切ないファンタジーでした。うん、ファンタジーだなこれは(長野まゆみ的な?)。

“少年神”というモチーフは魅力的でしたが、なんとなく今はやりのアニメーションを思わせる儚く美しい物語で、ぐっと胸に迫るような、なまなましい切実さには至らなかったかなあ・・・
とはいえ、読み応えはありました。作者もなかなかに興味深い方ですし。


 
今年もたくさんの作品を好きになりました。
来年もまた・・・