an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

右方左方?

   
帰り道にちょくちょく寄る某大型書店、ふと見るとこんな特設コーナーが!

      


あやうく鼻血出そうになった(笑)。
とはいえ、すべて定価販売でもあることだし(←あたりまえ・・・)、
ここはつつましく二冊を入手するも、コーフンしたわりに掘り出し物でもなんでもないものを選んでいる・・・(ガクッ


      

 なんとなく「右方」「左方」みたいにバランスをとっているのが自分でも可笑しい。

『政治と思想』・・・タイトルこそ厳めしいものの、おそらく「若者世代向けに」作られた本だろう。
ごく平易な言葉づかいで自身の60年代からの軌跡、カント、マルクスレーニンら難物もざっくり解説、気軽におしゃべりしてみましたよ、というような本作は私のような者でもすらすら一息に読める。なにより、「今、行動する人」としての息づかいと力を感じた本だった。

異議申し立てをするのは当然のことです。
それなのに、デモのひとつもできないなら、どうしようもないですね。誰かがやってくれるのを待っているのでは、何もしないのと同じです。誰かがやってくれるのを待っていると、結局人気のあるデマゴーグの政治家を担ぎ上げることにしかならないでしょう。
柄谷行人『政治と思想』より)

ううむ、と心の中で唸りつつ反芻。



(2012年6月27日記)