an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

レオさまのトイレ

仕事場にて、朝一番の寝ぼけ眼でYahooニュースをチェックしていた時のこと。
レオナルド・ディカプリオが高級便座購入」というなんだか間抜けなトピックが目に入り、「・・・ネオレストだな」と思って詳細を読むと果たしてそうであった。
去ってから早5年近くがたとうとしているが、実は私はこの「高級便座」を作っている水周り住設メーカーに長く勤めていた。なので「ネオレスト」という商品名を聞いただけで、品番から価格、そのシルエットに質感に機能、さらにはおおよその掛け率から値引率にいたるまで瞬時にわかってしまうという、そう、私はトイレ事情にとても詳しい女。(←やな女だな)
そして、そのキュートな便器にご満悦状態で腰掛けるレオ様の姿を想像して思わず吹き出しちゃいましたよ。


・・・懐かしくなってついHPをのぞいてみたらば、節水・節電のエコ機能はもちろん(レオには必須項目だよな)、洗浄・脱臭・温風乾燥、室内暖房、便ぶたの自動開閉、足元ライトだフレグランスだオートサウンドだといった「快適機能」のてんこ盛り、いやはやすごいことになっていた。とても便器とは思えない(笑)。そのうち歌って踊りだすんじゃないかという勢いだ。
勤めていた当時でさえ「乾燥なんていらんよなぁ。よけいなお世話だっつの」とか「センサー感知でふたの自動開閉?開け閉めすら面倒?こわいよ、それ」と思っていたのだが、世の中にはこういうのをゴージャスだと思う方が少なからずいらっしゃるようなのである。・・・人生いろいろである。
大変にお世話になった会社をちゃかすつもりは毛頭ないが、この会社は時々社員でも失笑を誘うような微妙なものを大真面目に作ることがあった。「和式便器用ウォシュレット」「携帯用ウォシュレット」、女性用立ち小便器(!?)なんてのを作ったこともあるそうだ。(市販はされてないと思いますが)
ま、こういうのをチャレンジ精神とかフレキシブルな発想と思う方も少なからず(以下略)・・・なんてことを遠い目をして思い起こす冬の好日でありました。

で、トイレ話のついでで申し訳ない、レオ様。
ディカプリオものならまず『タイタニック』、そしてスコセッシと組んだ一連の作品・・・と思われるかもしれませんが、私はラッセ・ハルストレム(傑作『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を撮ったスウェーデンの監督)の『ギルバート・グレイプ』を強力におすすめしたい。
(・・・主役はジョニー・デップなんですが・・・)

ここでレオナルド・ディカプリオは知的障害のある少年を演じているのですが、障害を持った子供独特のちょっと歪んだ笑顔と、どこか遠いところへ1人で行ってしまうような危うい感じをとても上手く演じています。ぜひ。

ギルバート・グレイプ [DVD]

ギルバート・グレイプ [DVD]

(2008年1月9日記)


追記:ディカプリオ史上最高の映画がこちら。もう大笑い。