an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

あきらめる勇気―老いと死に沿う介護 (ブリコプックレット)

あきらめる勇気―老いと死に沿う介護 (ブリコプックレット)

相変わらず現場の人の話が好きなのだった。
・・・いやそれにしても、障害者福祉もしんどいが高齢者介護もしんどいなあ。

老人たちの営みに沿いながら考える。たとえ老いさらばえても、そこには長いときを身体に蓄積した者だけが持ちえる「何か」があるように思う。そこに価値を見出せぬ社会に価値があるのだろうかと。

ああもうなんか絶望的・・・と思える内容にもかかわらず、しみじみと腑に落ち、そして少し安心させてくれるような、そういうフシギな本です。