an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

はい、予想どおりのおもしろさでした。
『聖の青春』とはまた違い、熾烈な三段リーグで敗れ去ったそれぞれのほろ苦い人生を描いています。

著者の文章って少し、やや、若干、比喩描写が陳腐に感じるところがあるんですけど、それがかえって「奨励会三段リーグ」という特異な世界を伝えるのには成功しているのかもしれない(つまりそれほど浮世離れしたところだということ)。
主役の成田君以外にも個性派がたくさん登場します。