an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

こころの医者のフィールド・ノート (ちくま文庫)

こころの医者のフィールド・ノート (ちくま文庫)

ロングセラーみたいです。
たぶん昭和30年〜40年代の精神科地域医療の様子を綴ったもので、(実際の現場はかなりヘヴィだったと思うのですが)わりにほんわかしたタッチで描かれるので一般の方にも読みやすいです。ちょっとイイ話的な。
現在はここまで重症化した患者さんてちょっといないので(抜き身の日本刀を荒縄の帯にさして徘徊とか、座敷牢とか、横溝正史ばり・・・)、何か「大昔のお話」を聞いている感がありました。
しかし、この時代に田舎町でドクターが率先して(保健師さんたちの活躍にも注目したい)どんどんアウトリーチしていたというのはすごいことだ。これって、ホントにできそうでできないんですよ。