an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

プレミア上映の珍品−『祇園祭』を観る

諸般の大人の事情で今この時期の京都でしか観られないそうです。
9割がた年配者の中、嬉々として行ってまいりました、京都文化博物館はフィルムシアター(いつもなかなか渋い作品を公開しておりますぜ)。


時代劇特有の大芝居は心得ているとはいえ、いやはやこれはしょっぱなから怒涛の展開だ。
中村錦之助は若くて顔が丸々してるし、岩下志麻はどうみても狂女だし、三船敏郎はまんま「七人の侍」だし、悪代官は「いかにも」な奴らばかりだし、ラストシーンはホラーみたいだしで、思わずニヤニヤしてしまった。ザッツ・エンタテイメント!(高倉健さんや美空ひばりが名もなきチョイ役で出演しているのも見もの)

まあまあ、考証学的にどうなのかというような内容ではありましたが、そんな細かいことはね。おもしろかったらいいと私は思っています。

これで500円はお得すぎる。観るなら今だ!