今年のテーマは「至福の時〜19世紀からのフランスとスペインの音楽〜」
前回はロシアの濃い方々がドラマティックでエモーショナルな音楽を繰り広げたが、今年はガラリと趣向が異なり、小粋でおしゃれでespritに富んだフランスとスペインの音楽家たちが勢ぞろいだ。
(誰がどんな人なのかよくわかんないけど!)
まずはラヴェル、フォーレ、ドビュッシーらの愛らしい小品をピアノ・デュオで楽しむ。
んんん・・・ドビュッシーの曲ってロマンティックで繊細でちょっとさみしげで・・・坂本龍一のピアノ曲に似てるんだよなあ・・・などとうっとりしつつ思ったのだが、もちろんそれは逆で(笑)、坂本龍一がドビュッシー大好きなのでした。
私の鑑賞スキルなどこの程度なのだが、ま、でもこうしてそれぞれ自分の手近なところから入って親しむのもアリだと思うのです。
そして今回初めてサティの「ジムノペディ第3番」をオーケストラ版で聴く(ピアノ版がポピュラーですよね)。この曲が、疲労した、あるいは高ぶった精神に鎮静作用をもたらすというのは誰しも思うところであろうが、微かにささやくようなオーケストラの音が流れ出した一瞬ふと、自分が死にゆくときに、こんな曲が流れていたらいいなぁ・・・・などと思ってしまいました(ふ、不吉・・・!笑)。
やはり音楽はいいなあ。
若いころに比べたらすっかり聴かなくなったけれど、たまにはこうして栄養補給しなければ。
(2013年5月21日記)