an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

行人 (新潮文庫)

行人 (新潮文庫)

夏目漱石が好きな私ですが、読みそびれていた一作(はっ、そういや『道草』も『彼岸過迄』も・・・)。
漱石の小説って、いってみれば家族、夫婦、お金、生活にまつわる葛藤を描いた俗っぽくて辛気臭い物語のはずなのに・・・・・・どれもサスペンスフルなんですよね。それでいてしっとりした重みがあって。
今回は関西も登場し(そうそう、旅の場面も多いな漱石)、より身近に感じられるところがありました。主要人物たちにはちっとも親しみはおぼえなかったけれども!(笑)