シベリア抑留体験者・・・というと長谷川四郎や石原吉郎といった表現者が思い浮かぶわけですが、絵描きである香月泰男もその一人。
故・立花隆(そうか、故人と呼ばねばならぬか)の著作が文庫になっていたので入手、画家の筆による「私のシベリヤ」を読み終えた(著者はシベリアではなくシベリヤと記載)。まっすぐな筆致、読みやすい。
もちろんその作品が多数カラー掲載されているのですが、いや~、これは実物を前にしないことにはどうにもこうにも・・・という種類のものですね。どこへ行けば観ることができるのか・・・・・・山口県。遠い、遠いよ。
受け止めきれないほどの重厚さと高度な抽象表現・・・と思いきやこんなに愛らしい作品もあるのだった。み、観たい。大阪まで遠征いただけません?
後編は立花隆が体を張って香月の軌跡を追っていきます。