ふふ・・・私にしては珍しくタイムリーな読書(鎌倉殿の13人観てます!)。
そういえば読んでなかったわ的な。
おおこれはなんと『駆込み訴え』ではないか。古典「吾妻鏡」を差し込みながら、なんだかフシギな感じの将軍家(実朝)が登場する。周囲ではやたらと不穏なことが起こるのだけど、すうっと霧がかかった中にぽつねんとたたずむ将軍家・・・みたいな。生きているのに生身の感じがしないという。いいと思います、とっても。
ラストの禅師さま(公暁)との蟹のシーンが印象的でした。鎌倉が、野蛮で、残忍で、下品だった時代。
大河では文学少年なビジュアルがイイっすよね。ナイーヴでおどおどした感じが。和歌は力強いのですよ、意外にも。やっぱり武士の血筋なんだなあ。
ツイッターの超訳吾妻鏡(いまや世にあふれる超訳、やっぱ橋本治の功績は大きいな!)がしっくりくる。
1208年5月29日 京都から実朝様の奥様の使用人がきた。
実朝様に『古今和歌集』をプレゼント。「一生大事にする!」って抱きしめて喜んでる。かわいい。