an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

本日読了

 

仏教入門 (講談社現代新書)

仏教入門 (講談社現代新書)

 

 ・・・新書だから読みやすいかもー、と思った私が浅はかでしたわ。難しい。

最近は(前からか?)仏教界もカジュアルでイージーな読み物が蔓延しているが、そこは南直哉師、甘くなかった。

 

仏教は「ありのまま」の人間の在り方を肯定しない。

仏教の核心にヒューマニズムはない。したがって、結局、我々を安心させない。 

 

Tomorrow Never Knows

高橋幸宏のカバーバージョン。

昔からすごく好きで聴きたい!と思っていたが、確かカセットテープ(世代が・・・)しか持ってなかったんよねー(すでにプレイヤーなんかないしー)。

 

久々に聴いたらやっぱり好きだった。大音量で聴きたい。

 


Yukihiro Takahashi - Tomorrow Never Knows [1988]

本日読了

 

犬―他一篇 (岩波文庫)

犬―他一篇 (岩波文庫)

 

 時は1010年代の印度、戦乱と混沌の時代。

とある苦行僧が若い女への劣情抑えがたく、自身ともども犬に姿を変えて叶わぬ思いを遂げようとする・・・ラストの展開含めてなんだかゲンナリする話だったりするのですが、これをあの銀の匙中勘助が「大正時代」に書いた、ってことになると俄かに色めき立つのでした。振り幅がすごい。

スリリングなカンニング・ビジネス-『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』を観る

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タイ映画かあ・・・あんま観たことない・・・いや初めてかも。(ブンミおじさんもまだ観てないし。あ、トニー・ジャーは観てるか)

 

すごくおもしろかったです。

いやー、ちょっとトンデモな展開ではあるものの、国をまたいだカンニングシーンはスリリングでたまらない!

それに、ラストもけっこう捻りが利いてるよ。フツーあの男子が我に返るかリンとほのかな恋に落ちるか・・・って思うじゃん!

物語を作る力

もしかすると周知のことかもしれないのだが、ラース・フォン・トリアーの映画『アンチクライスト』と大島弓子の漫画『ダリアの帯』には物語上の共通点がいくつもある。

 

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ダリアの帯 (白泉社文庫)

ダリアの帯 (白泉社文庫)

 

母親の過失で命を落とす子供、それが引き金となって徐々に狂っていく妻、救おうとする夫、世俗を離れ森へ向かう夫婦・・・・・・うん、やっぱり似ている。

 

同じ素材を用いながら、これほど、とてつもないカンジで違う物語が出来上がるのがまず興味深いし、性別や文化の違いだったり、アーティストとしての表現方法だったり、他に何が・・・?何が彼らにこういう物語を作らせた・・・?とつらつら考えるのも楽しい。

 

ラース・フォン・トリアーの作品は数えるほどしか観ていないし、正直なところ苦手だ。だが『メランコリア』のうつ病女性の描き方は圧倒的リアリティで、精神病理学的な意味でも(たぶんサディストだよなー)彼には興味がある。

大島弓子も漫画読みの私にしては全然読めていない1人。しかしこの人もふんわりしたタッチで奇妙だったり不気味だったりよくわからん漫画を描く人で、やはり興味が尽きないのだった。

 

同じように感じている誰かと話してみたい、秋の夜長。

本日読了

・・・先日誕生日を迎えまして。

サスガに半世紀近く生きると、こういうタイトルの本もうっかり手を出してしまいます。

 ・・・とはいえ、やっぱ「著者がこの人だから」というのが大きいかな。

こういった本を手に取るのは、自分が「安心したい」って気持ちが少なからずあるわけですが、2冊とも全然安心しなかった(笑)。でも、だからこそ信頼できるな、という感触がありました。誰しもが持つ、老いに対する不安や迷い。

 

そーなのよー、佐藤愛子とか佐野洋子みたいに強すぎる人は委縮しちゃうのよ。

(巷にあふれているご立派系「老い本」は論外・・・)

笑福亭福笑・たま親子会

行ってきた!幸せな連休最終日!

 

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福笑師匠は初めてで楽しみだったのですが、いや~、期待を裏切らないですねえ。

はっちゃけたドタバタ新作落語も楽しかったが、今回は『代書屋』やな~。とりすました代書屋と阿呆な男とのやり取りの妙がたまらん可笑しさでした。

今回もたま師匠、とばしてます(笑)。最初は白、次は黒、着物姿はモデルみたいなのに、何このハイテンション・・・おかしい。好きやな~。

 

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たま師匠、次は独演会も行くよっ!(すっかりファン)